スタートアップ企業のコーポレート部門立ち上げでやったこと:入社前編

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こんにちは、Keijinhoです。

スタートアップにコーポレート統括という形でジョインし、1ヶ月が経ちました。

ぼくはこれまで、
1社目:東証1部・Sierの法務・経営企画担当
2社目:東証1部・不動産デベロッパーの法務係長
3社目:スタートアップ→上場子会社・ITデバイス製造企業の社長室(経営企画・ファイナンス・法務・IPO準備・M&A)
4社目(現職):スタートアップ・HR系コンサル企業のコーポレート統括・IPO準備

と、企業規模やフェーズが異なる会社で、コーポレートの役割を広く経験してきました。

今回は、スタートアップでコーポレート部門の立ち上げとIPO準備を行っていく中で、気を付けていることや、実際に行ったことを言語化していきたいと思います。

  • スタートアップのコーポレートに興味がある方や転職してみたいという方…
  • コーポレート部門の立ち上げや機能構築って、何から始めたらいいの?
  • スタートアップのコーポレートってどんなことしてるの?

主に、上記の方を対象に書いている一方で、特にスタートアップにコーポレート部門で転職を考えてる方にとっては、個別性が高いので参考にはならない部分もあるかと思いますが、それでも何かの役に立てればと思うので、読んでいただければ幸いです。

入社時の状況

現職については、企業のフェーズはアーリーくらい?で、入社時、社員が25名、うちコーポレートのメンバーは4名(採用担当2名、総務1名、業務管理1名)でした。新卒・中途採用に力を入れていて採用担当が2名いるほか、主に請求書発行と入金管理を行っている業務管理が1名と、日々の雑多な業務すべてに対応する総務が1名でしたが、経理と労務は外注、契約チェックは事業部担当者が対応、全社的な予実管理は行っておらず、事業計画もないという状況で、コーポレートとしての機能はほぼ存在しないよねといった状況でした。

ぼく自身、法務からキャリアをスタートはしていますが、経営企画やファイナンスのほうが得意かつ好きです(副業も中小企業向けのファイナンス支援をしています)。ただ、コーポレートの役回りは企業のフェーズによりかなり異なり、例えばシリーズB・Cのミドル・レイターステージのスタートアップでない限り、ファイナンス等で活躍するような環境はなく、どちらかというとめちゃくちゃ地味な仕事が多いかなと思います。

実際、現時点では管理部長的な役割で、コーポレート機能を整備して土台を作っておくことが必要かつ求められているという状況なので、まずはしっかりと求められる役割をこなして仕組みを整え、メンバーからの信頼を作っていかなきゃなと思っています。

内定から入社まで

これからスタートアップにコーポレート部門に転職される方(コーポレート部門に限らずですが)は、可能な範囲で「事業やビジネスモデルの理解に努める」「メンバーとコミュニケーションを取る」等、事業への理解やコーポレートの状況をアップデートしておくのがいいと思います。

ぼくの場合、やったことは大きく2つで、1つ目が、コーポレートの体制作りの観点での現状理解と課題認識、取り組む順序の整理です。

内定から入社までの期間として、前職の引継ぎ等の理由から3ヶ月いただいたのですが、この3ヶ月間をムダにしたくないなということが大きかったのもあります。

具体的には、社長や執行役員、コーポレートメンバーにmtgの時間を取ってもらい、コーポレートの現状と課題をヒアリングしつつ、その中から入社後にすぐに取り組めそうなことの洗い出しをしていました。

mtgも初回こそ対面で顔合わせをしましたが、2回目以降は隔週でオンラインでオブザーバー的な感じで参加させてもらっていて、メンバーにとっても特段支障はなかったのではと思っていますし、自分自身も前職の有休消化で時間的な余裕があったこともあり特段負荷なく取り組めました。

そして、それをベースに、コーポレート部門でどういうことをやっていくか、どんなメリットがあるか、どんな悩みを解決できるかの資料の準備を行っておきました。(といっても概要程度でしたが)

もう1つが、財務の観点での現状理解と課題把握でした。

決算書や業績見込みを見せてもらいつつ、並行して競合企業の事業や開示情報を見て、自分なりに経営分析をしたり、何を指標とすべきかということのアップデートに努めていました。ベンチマークとして上場している類似企業のIR資料を読み漁ることで、どのようなKPIや財務数値が用いられているか等、将来的に必要となる財務戦略や事業計画作成のベースとなる知識をインプットと情報への感度を上げておくことを目的として行いました。

これについては、ぼく自身の興味もあるかもしれませんが、業界のトレンドや類似企業の取り組みを認識しておくことで、当社で活用できる場面もあるのかなと思っています。

補足ですが、決算書や業績見込みについては、上場準備前ですし社内のメンバーに対しても決算情報を見せたがらない経営者が多いかと思いますし、そもそも入社前に求めてくる方はそう多くはないかなと思うので、情報漏洩等への懸念を払しょくする必要もあるかなと思います。なので、ぼくはNDAを提案して、実際に締結し開示してもらいました。

これらをやってみて感じたのは、通常は、入社してから状況把握やメンバーとの関係構築に努めることが多いかと思いますが、メンバーと入社前からコミュニケーションを取り、部分的にでも事前に状況把握をしていたことで、入社後に即スタートを切れたという点で良かったと思います。

最後に

スタートアップは成熟企業ではないため、企業を取り巻く状況はめまぐるしく変化します。やるべきことや求められることは日々変わってくるため、職責に限らずいかにスピーディーに組織にフィットするかは非常に重要です。なので、Day1から自身のコアValueを発揮できると、後々コーポレート機能の構築を推進しやすくなるかなと思いますので、これからスタートアップへの転職を考えている方や、転職する方の少しでも役に立てれば幸いです。