社長室のその後のキャリア、社長室に向いてる人の特徴を徹底解説

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こんにちは、keijinhoです。

・社長室のキャリアってどんなのがあるの?
・社長室ってどんなスキルが求められるの?
・社長室が務まるのか不安

本記事では、社長室のその後のキャリアで悩んでいる、社長室としてやっていけるか悩んでいる方向けに、社長室のその後のキャリアや、社長室に向いている人の特徴を紹介しようと思います。

Contents

そもそも社長室ってどんなポジション?

「社長室」は、企業によって業務が異なる場合が多く、その企業が社長室に何を求めているかによって変わることがありますが、多くの場合、経営トップの補佐役、参謀であり、経営管理部門の要といえます。

例えば、経営上の意思決定場面では、社内外からトップの判断材料となる情報を収集・分析・検討し、戦略を立て進言することが求められます。また、様々なジャンルの業務が突然降ってくるので、臨機応変に対応することが求められるポジションです。

社長室のその後のキャリア

それでは、ここから社長室を経験した人のその後のキャリアについて、ご紹介していきます。

社長室長(経営企画室長)

まず、貴方が社長室の一員である場合には、社長室長がキャリアの1つとして考えられます。社長室長は、社長にとって信頼できる右腕とも言える存在といえます。

社長室は、経営企画・経営戦略、秘書、M&A・グループ戦略、広報に関する業務を行うため、社長室長は、社長室のメンバーのマネジメントを行います。

また、社長室長の仕事を全うするには、経営判断力に加え、経済やマーケティングに関する幅広い知識や、論理的な思考力、分析力、洞察力などが必要となってきます。

ぼくは、現職では、社長室マネージャーですが、社長や他の役員から、「まずは、社長室長になれ」と事あるごとに喝を入れてもらっています。

なお、社長室長は、室長という肩書きですが、大企業でいうところの部長職に当たるかと思いますので、年収は1,000万円〜というところがほとんどだと思います。1部上場企業の社長室長では、3,000万円や5,000万円でオファーが出ているところもあるようです。

広報統括

広報は、企業の顔でもあり、企業のオフィシャルなメッセージを発信する部門です。

広報統括の業務は、内閣でいうところの官房長官です。官房長官の仕事の中には、総理の意向をメディアに伝える事も含まれ、常に総理の近くにいて、その意向を理解していることが求められます。

常に、社長の見ているビジョンや社長の目指す方向性を把握している必要があり、元社長室のメンバーが広報統括を務めるのは当然だと思います。

COO(副社長、取締役、執行役etc)

COOは、Chief Operating Officer(最高執行責任者)のことで、日々の業務執行を統括する役員です。COOは、経営トップの方針をキャッチアップし、その方針に従って業務執行を行い結果を出す立場にあります。

社長室のメンバーは、他の従業員よりも社長と一緒にいる時間が長く、社長の行動や方針、将来のビジョン等を感じ取れる機会が多いといえますが、COOの仕事は特に経営トップとの信頼関係が必要です。

社長室として社長とともに時間を過ごしてきたメンバーであれば信頼関係の構築も可能ですし、社長の意向を汲みやすく社長のビジョンを実現させるための任務に向いているといえます。

当社の場合、No.2にあたる副社長兼管理本部長が、あと数年で60歳を迎えるということもあり、40代前半である社長は、常々ぼくに対し、「あと5年後には副社長はいなくなる、COOを担う人財になりなさい」「そのため社長室で近くで学びなさい」と言ってくれています。

このように、社長室を経験したメンバーであれば、それを持ってCOOをはじめ、副社長、取締役、執行役に就任することは少なくないといえます。

社長室に向いている人の主な特徴

ここからは、社長室の仕事に向いている人の特徴について見てみましょう。

メンタルが強い

社長室のメンバーには、メンタル的にタフな要素が必要です。

社長の意向と他部署の意向が異なる場合等、他部署との折衝が必要となってきます。また、社長がイメージするビジョンや業績予想に無理がある場合、論理的に意見をしたり、数字の根拠を持って説明したりと補佐的にアドバイスをする場面が出てくることもあります。

こうした時にも、社長の言うことだからと妥協をせず、会社のためと熱意を持って伝えることが求められますので、メンタルが強いことが必要となります。

コミュニケーション力

社長室には、社長のサポートの他、各部署に横断的に関与して、その声を拾い上げることも要求されます。

現場の業務の流れが悪くなっている場合、そのボトルネックを解消したり、また、人手不足や何らかの改善が必要な部署について、情報が入ってくるような状況を構築したりと、社長室には、情報が入ってくるように他部署と関係を築く必要があります。

そのため、挨拶をしたり、気さくに困っている人に声をかけたり、普通のことだけどなかなかできない日常の人間関係を大切にできる人は、社長室に向いているといえます。

肝が座っている、神経が図太い

社長室の仕事をしていると、社内では役員をはじめ重要なポストにいる人たちと数多く接します。また、社外のお客さまも社長や役員という方々が多いです。

こうした時に、物怖じして発言ができなかったり相手に不自然に思われるような行動をしてしまう人には向かないといえますので、肝が座っていたり、神経が図太いくらいの人の方が向いているといえます。

どんな仕事も嫌がらず冷静に対処できる

社長室の業務には、社内外の懇親会やイベントを取り仕切ったりすることがあります。また、お客さま対応で緊急的に動かなければいけない場面もあったりします。

こうした時に、雑用と捉えて自分の仕事ではないと思ったり、焦ったりするのではなく、どんな業務にも嫌がらず、また冷静に対処できる黒子のようなタイプの人の方が社長室に向いているといえると思います。

まとめ

社長室のその後のキャリアや、社長室に向いている人の特徴はわかっていただけましたでしょうか。

社長室の業務内容は、経営企画、秘書、プロジェクト、M&A、法務、広報と多岐にわたるため、各分野横断的な知識が必要になりますので、これらを経験することによって、企業内でも、転職の場面でも、ポストが上がっていくことは想像に難くありません。

また、社長室の役割は、社長の補佐役・参謀役として社長が働きやすいように黒子役に徹することですので、バランスよく攻守に参加できるサッカーでいうボランチに近いポジションだといえると思います。

社長室の仕事は企業によって異なりますし、他社の社長室はここで書いたもの以上にバリューを必要とする仕事ばかりだと思います。社長のすぐ側で、経営トップの声や考え方に常に触れながら仕事ができることはとてもやりがいがあります。

本記事を読んで、社長室の仕事に興味を持っていただき、社長室を志す方が増えれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。