3度のIPOに携わった経営参謀直伝!普通のサラリーマンこそ「経営者意識」を持って仕事をすべき理由
こんにちは、keijinhoです。
以前、3度のIPOに経営者を補佐する「参謀」として携わった上場企業の役員にお会いした際、経営者意識を持つということについて話を聞くことができたので、これについて書きたいと思います。
本記事の内容
1.経営者意識を持つとは
2.普通のサラリーマンこそ経営者意識を持って仕事をすべき
3.人の見えないところでの人一倍の努力
Contents
経営者意識を持つとは
よく経営者意識を持って仕事に臨むべき、ということを聞くかと思います。
ファーストリテイリングの柳井正会長も、日経新聞の一面で
「自分が経営者になったつもりで仕事をしてみてはどうだろう」
と述べていました。
この上場企業役員によると、経営者意識は、
『「覚悟」を持って仕事をする意識』
だと言います。
会社は、組織の上で動くので、実際には難しいことはわかりつつも、やはり「もし、自分が社長だったら…」、「もし自分が独立して個人事業主だったら…」どう考えるかという意識のもとで仕事をすることが大事だということです。
株式上場を例に取ると、ぼくも社長室としてIPOに携わったりしていますが、当初は、「業務感」が強く、とにかく膨大な量の上場準備を事務的にこなしてとにかく上場まで辿り着こう、としている自分がいることに気づきました。
上場の目的は、資金調達だったり、知名度向上・信用度向上だったり、会社によっていろいろあると思いますが、上場は、その先にある、「会社をさらに成長させ、ビジョンを実現する」ための1つのステップに過ぎないということです。
また、社長室の業務という意味では、社長室のミッションは、目先の仕事の遂行や社長が必要とする情報の分析・提供だけではありません。いかに社長が仕事をしやすい環境を作り、最高のパフォーマンスを発揮してもらうかで、これにより、会社をさらに成長させ、ビジョンを実現させることです。
経営者意識を持って仕事をすることの重要性は、営業を始め、どの部署の人にも、当てはまると思います。
そこで、次項で、さらに「経営者意識を持つ」ということを掘り下げてみたいと思います。
普通のサラリーマンこそ経営者意識を持って仕事をすべき
上場企業役員の方曰く、サラリーマンが自身の価値を高めて上昇したいなら、経営者意識を必ず持たなければいけない、と言います。
要素は、以下の3つです。
①自分なりの意思、意見を持って判断を仰ぐ
経営者意識を持って仕事をすると言っても、あくまで一社員に変わりはないので、最終的な判断は経営陣が行います。
その際に全ての判断を丸投げしてしまうのではなく、「自分はこう思う」という意思、意見を持っているかどうかで仕事の内容や成長スピードが劇的に変わります。
例えば、自分の人生を決める判断をする際には多くの場合、他人に判断は仰ぎませんよね。学校などの進路を決める際でも、もちろん親や他の人の意見は参考にするかと思いますが、最終的に決めるのは自分です。
これは、仕事でも一緒ではないでしょうか。
もちろん、会社は組織で成り立っているため、最終判断は経営陣が行いますが、そこに「自分なりの意思、意見を持って判断を仰ぐ」という意識があり、これを持って判断を仰ぐことをほぼ毎回繰り返している人とそうでない人では、自分が次のステップに進む時に、人との大きな差になっているのは明白ですよね。
また、自分がいくら頑張っていたとしても経済環境等によっては、雇用が保障されない事態もあり得ます。だからこそ、どの会社に行っても、独立して生きていけるだけの自分なりのスキル、働かされている意識ではなく自分が動かしているという意識が大事だといえます。
②人の目を意識する
人の目を気にするな、と逆のことを言われたりもしますが、「人の目を意識する」というのは時には重要です。
人の印象に残る時はどんな時でしょうか。
いつもと違っていた時、人が想定したこと・イメージしたことと違っていた時に印象に残ることが多いと言えます。つまり、「意外性」がある時です。良い意味では、期待以上のことをした場合、悪い意味では、期待外れの場合です。
仕事でいえば、期待以上の仕事をすることは非常に大変なことです。期待を遥かに超える仕事をすることも大事ですが、一発で終わっては長く影響力を及ぼすことはできません。むしろ、期待通りの仕事を継続的にできることが仕事では本物と言えるのではないでしょうか。
常に自分への期待を客観的に捉えて、期待感も常に変化する、常に上がっていくものだと捉え、現状に満足せず、その期待に応え続けていく意識が重要になります。
③「人間力」を高める
パナソニックを創業し、経営の神様と言われている松下幸之助さん、京セラを創業し、KDDIの設立や日本航空の再生を実現した稲盛和夫さん、この2人の本をよく読みますが、共通しているのは、「人間力」を高めることを重視していることです。
自分自身の人格を向上させることが社会の成長に寄与、貢献することに繋がる。だからこそ、社会に貢献するために自分自身も成長する必要がある。こういうサイクルで物事を考え、「自己の向上」を第一に考え、いかなる時でも自己の向上を怠らないようにすることとしています。
また、先ほどの松下幸之助さんや稲盛和夫さんの本を読んでいると、自らに「能力がない」という風に考えて物事に臨んでいたことが共通しています。自分に能力がない、ならいかに自分の周りにいる優秀な人に気持ちよく働いてもらうか、あるいはその意見を吸収していくかが重要だと述べています。
これらが経営トップに必要な条件なのであれば、経営層になってから意識するのでは遅すぎるため、いずれ経営層に上がることを目指している人ならば、今日から「人間力」を高めることを意識する必要があります。
人の見えないところでの人一倍の努力
最後になりますが、いくら経営者意識を持って仕事に臨んでいても、それだけでは普通のサラリーマンから超一流の経営層に登り詰めていける訳ではありません。
天才と言われた長嶋茂雄さんは、「努力は人が見ていないところでするものだ。努力を積み重ねると人に見えるほどの結果が出る」と言っています。
また、世界のホームラン王の王貞治さんは、「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない」と言っています。
サッカー日本代表の本田圭佑さんは、「努力が人よりも続けられる人は必ず成功する。そして努力の方法が分かってる人は大きく成功できる。
理由は簡単で、ほとんどの人が努力を続けられへんから。
そして努力を続けられへんのは、目的がないか、目的を見失ってるから。」
と、Twitterで呟いています。
スポーツも仕事も同様です。超一流は、努力をしています。 いまの時代、「努力」という言葉は流行らないかもしれませんが、やはり努力を継続することが超一流への道だということです。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
・経営者意識とは、覚悟を持って仕事をするということ
・普通のサラリーマンこそ経営者意識を持って仕事をすべき
・人の見えないところでの人一倍の努力
サラリーマンが経営者意識を持って仕事をするということがどういうことか、わかっていただけましたでしょうか。
本記事の内容が全てではないかもしれませんが、仕事の本質的部分について今日から早速、継続的に取り組んでみたら、1年後には違った結果が出ているかもしれません。
ぼく自身も、ブログで更新していきたいと思っています。 本記事を最後までお読みいただきありがとうございました。