凡人サラリーマンが年収2,000万円稼ぐために今すぐやること!市場価値の上昇ループを作る
- サラリーマンが人材価値を上げていくために今すぐやるべきことを知りたい。
- 市場価値を上げていくために取り組む順序を教えて。
- 会社や上司からチャンスをもらうにはどうしたらいいの。
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
ぼくは、年収が低いと言われているいわゆるバックオフィスを生業としてまして、年収350万円からスタートし、ようやく2,000万円(本業1,000万円+副業1,200万円以上)を稼げるようになりました。その間『5年間』です。人によって長い短いといった感じ方はあるかもですし、ぼく自身も道半ばですが、それでもただがむしゃらに取り組んできたわけではなくて、ざっくりとルートというかロードマップようなものがあったからだと感じています。
なので、本記事では、年収2,000万円に到達した方々のキャリア事例をできるかぎり抽象化・体系化して、市場価値を上げ続けていくためのルールをお伝えしたいと思います。
Contents
市場価値が高い人材になるために今すぐやるべきこと
キャリアの軸となる職種を『暫定的に』決めることからスタート
ぼく自身は、30歳で初就職した際の年収は350万円で、全然満足できるものではなかったのですが、とはいえ、この先、どういうキャリアが待っているのかもよくわかっていない状態でした。
本記事の読者の皆さんの多くも、自身のキャリアがまだぼんやりしているという方かなと思います。
ただ、軸が何もないと戦略が立てられないのも事実です。
なので、雑に思えるかもですが、いったん仮でいいので、自分の方向性を決めちゃいましょう。得意なこと、好き・興味がある、稼げそう、なんでもいいです。違うと思ったら途中でピボットすることもできますし、ほとんどの場合ピボットしたからといってそれまでの経験が全て無駄になることはないからです。
凡人道は、複数の職域を掛け算して希少性を出していくという考え方ですが、 優秀な人は何をやってもそこそこの結果を出せる人が多いですよね。
1つのことで結果を出した人は学び方を知っているので、新しいことを学ぶにしても学ぶスピードが速いし、別領域でも経験を活かした応用ができるからだと思います。
30過ぎたら利息で暮らせ
ただ、ドラゴン桜2で桜木先生が『30歳過ぎたら利息で暮らせ』(出典:エンゼルバンク~ドラゴン桜外伝)と言ってるように、30歳以上の方の場合はちょっとだけ注意が必要です。

これは、10年目にして仕事に飽きてしまい転職を悩んでいた龍山高校の英語教師の井野先生に対し、東大合格者を排出することによって経営破綻の危機にあった龍山高校を救った桜木弁護士が言った言葉です。『必要なのはしっかりとした元金』、『どれだけ多くの利息を取って暮らせるか』を考えるように諭されます。
たしかに、いまの仕事と違う仕事をしたいとか、もっと違う人生を歩いてみたいといった希望を抱きがちですが、キャリアは一朝一夕でできるものではないので、 30歳までの積み上げをゼロにすると市場価値は上がりにくくなります。
なので、30歳以上の方が市場価値を高めていくために今すぐやるべきことは、いまのキャリアを維持し仕事を極めるということを再認識することです。
とはいえ、それだけだとこれまでの延長になってしまうので、いまのキャリアの周辺領域に仕事としてチャレンジできる環境にあるなら手を上げることですし、それが今すぐに難しければ、本を読んだり勉強したりするだけでもいいので将来のアウトプットに備えてインプットを始めましょう。
例えば、バックオフィスの方なら、経理の方なら数字に強いことを活かして経営企画やファイナンス領域を勉強するとか、法務の方なら法律や文書の読解力を活かして労務や補助金・助成金といった制度活用を行うとかです。また、個人的には、どの職種の方であっても利益計算ができた方が評価されやすいですし、特に何も思いつかないという方もそうですが、簿記3級の取得はオススメします。
市場価値が上がり続けるキャリアの上昇ループを作る
ここからは、市場価値が上がり続けるキャリアの上昇ループについて説明したいと思います。
ざっくり以下ような感じです。
- 特定の職種で、専門性のあるスキル・経験を積む
- 実績(=成果)を出す
- 会社から評価る・信頼が溜まる
- 自分が望む仕事がもらえる
- 新領域でスキル・経験を積み、結果を残す
- ①~⑤を繰り返す
- これらの経験を欲しがる会社に好待遇で転職する
『1 スキル・経験を積む』については、上記で述べた通りですね。
仕事の報酬は望んだ仕事をもらうこと
『2~4 成果を出して、会社から信頼を獲得し、新しい仕事をもらう』 ということに関しては、スキル・経験は仕事を通じて得られるものなので、スキル・経験を得るためには、会社から仕事をさせてもらうチャンスを得る必要があります。 社内で評価されての昇格や、社外で待遇を上げての転職、どちらにしてもこれまでの実績がものをいいます。なので、高年収の人は、スキル・経験を得るだけでなく、実績(=成果)にもこだわっていることがほとんどかなと思います。
スキル獲得の機会は、社内だけじゃなく、社外にも求めることができます。 ぼくは、本業では法務を軸にし、経営企画とファイナンスとIPOに領域を拡げてきましたが、ファイナンス領域のスキル・経験を積むため、副業で中小企業・スタートアップの事業企画とファイナンス支援を行い、そこでの経験・実績を本業に還元しています。(こうやって本業のスキル・経験・実績UPが直接的に望める副業に取り組むのもアリだと思います。)
そして、実績を上げていくと、年収やキャリアが上がっていきやすくなります。
大企業だと、報酬としてボーナスが増えたりすることもありますが、より裁量が大きな仕事を任されるとより大きな経験・実績を積めるチャンスです。これが、スタートアップだと、すべての領域に専門性を持つプロがいないことがほとんどなので、新領域にを担当できるチャンスがめぐってきます。
こんな感じで、仕事の成果を出し、新しい仕事を獲得していきます。その結果、自分が望む仕事が与えられたらさらにチャンスが拡がっていきますよ。
信用残高を用いて新領域にチャレンジすることで希少性を高めていく
『5~6 新領域へのチャレンジ』ですが、特定領域に特化していないので専門性が損なわれるんじゃ・・・という考え方もあるかなと思います。
ただ、これは、個人的には天才ルートの方のキャリアルートかなと思っていて、ファイナンスなら外銀やIB出身の方、法務なら弁護士、経理なら会計士・税理士、労務なら社労士といった感じで、凡人が特定領域の専門家と比較されると敵いません。 資格は経験をも簡単に凌駕してしまうので、有資格者と戦うのではなくて、主軸を維持しつつ新領域へのフィールドを拡げて、その路のプロを使いこなせるような人材になっていきましょう。
複数の領域を一定レベル以上で担当できる人は少ないのでプレイヤーとしても希少性が高まっていきます。
また、より市場価値が上がるポイントは、複数領域についての感覚をもっていることです。これにより総合的な視点で会社にとって何が最善か提案ができたり、判断が可能にもなるため、マネージャーとしても希少性が高まっていくといえます。
投資回収においては途中経過にこだわりすぎない キャリアの上昇ループを作る段階では何よりも経験を積むことを優先させるべきで、いま現在の時価はあまり気にする必要はないです。
じゃあ、いつ回収するのかですが、1番は転職時です。
ぼく自身、前職の700万円から現職の1,000万円に300万円UPで転職ができました(ただ、これも本業だけで2,000万円に到達する凡人道の途中ですが)。
社内での昇格も回収タイミングですが、個社によりますが、昇格は数年に1回、100万円UPできればといったところかと思うので、最終的に目指しているキャリアに必要なスキルと経験、そして実績が積める環境を重視して選ぶことをオススメします。
途中経過にこだわりすぎないことがポイントですよ。
キャリアの停滞・低下する落とし穴
ここでは、キャリアの上昇ループから外れないようにするための注意点(自分への戒めも兼ねて)を書きたいと思います。
途中までは順調にキャリアを上げていたけど、気づいたらキャリアが停滞していたり、さらにはキャリアダウンしてしまう人も中には多くいるからです。
サッカーとかでもよくあるんですが、高校・大学までは世代別のトレセンとかにも入り、全国でも注目されて、プロ入りを果たすのですが、プロ入りしてまったく活躍できず2年で終わるとか、そんなイメージです。
なので、このような失敗に陥らないように、キャリアが停滞・低下する落とし穴について解説していきます。
便利屋扱いされてるのを勘違いする
転職経験がほとんどない20~30代の若手〜中堅に起こりやすい現象です。
社内価値が高く、市場価値が低い状態で、社内の面倒な調整業務や雑務、社長の無茶ぶりなど引き受けてくれる人材は会社から重宝されやすいですが、これ以外に専門性のある業務がなければ、単なる便利屋扱いされているだけかもです。
いろいろな方面から頼られて感謝されるので、本人としても会社に貢献している実感もあり、案外居心地のよいポジションだったりします。
なので、そのポジションに長く居続ける方が案外多いのですが、あくまで社内で便利な存在というだけであって、対外的な価値(市場価値)は低いということに早めに気づくべきです。
え、いいよ、社内で出世していくからという声もありそうですが、専門業務を提供していない状態での便利屋というポジションは、ある意味名前の通りで便利だから重宝されているというだけのことが多いので、専門業務を提供していない時点で、出世ができないのが特徴です。
自分が便利屋になっているなと感じたらすぐにそのポジションから脱却するべきですが、社内では総務というか雑用係的な立ち位置が固定されている事がほとんどなので、自身のキャリアを見直して転職するのがベストなケースが多いかなと思います。
社長から突発的な依頼が飛んでくるとか緊急な業務への対応はあくまでオプションであり、自分の専門性にプラスアルファする分には信頼されている証だと思いますが、専門性がなく便利屋だけだと市場で評価される経験・実績が残らないので、後のキャリアが描きにくいということに注意しましょう。
所属する業界がシュリンクしている
所属している業界の給与水準が高いのか低いのか、業界そのものが拡大しているのか縮小しているのか、これらは高い年収を貰い、キャリアを作っていくうえで非常に重要です。
拡大している業界では新しい仕事がどんどん生まれるため、『供給<<需要』の状態になっています。 エンジニアやWebマーケターなどがいい例ですよね。 そのため転職先も多く、また拡大する市場では経験者の数も相対的に少ないので業界に長く在籍しているだけで市場価値が高まっていきます。
逆に、シュリンクしている市場や、現在がピークの市場に参入すると将来は厳しいです。 シュリンクしている市場では、需要そのものが年々減っていくので『供給>>需要』の関係だからです。 衰退していく業界でいくらスキル・経験を磨いても、市場からの需要そのものがなくなってしまえば無意味なので、この場合も、次のキャリアを今すぐに考えて行動する必要があると思います。
まとめ
ここまで市場価値を高めるためのキャリア上昇ループの作り方をお伝えしてきました。
チャンスは待っていれば回ってくるものではないですし、等しく与えられるものでもないです。経営者や上司の立場からすると、結果を出しているメンバーを優先しますし、モチベーションが高いメンバーを優先します。
なので、キャリアを上げていくためには、チャンスを自ら掴みチャレンジできる回数を増やし、スキル・経験を積んでいくことが必要です。そして、仕事で成果を出し、自分が望む仕事が与えられるようになったら、さらに市場価値が上がっていきますよ。
キャリア戦略の立て方については『平均年収が低いバックオフィスのサラリーマンが、年収2,000万円に到達したキャリア戦略』も併せて読んでいただければと思います。
本記事を読まれている皆さんが年収を上げるキャリアを実現するための参考になれば幸いです。