【宅建に2ヶ月200時間45点で独学合格】宅建業法満点を取得した勉強法を詳しく紹介!
こんにちは、keijinhoです。
- 宅建の取得を目指しているけど、勉強方法がわからない
- 宅建の学習スケジュールを立てたい
- 働きながらだけど短期間で効率的に学習する方法を知りたい
本記事では、上記のお悩みを解決します。
Contents
本記事の内容
- 宅建試験の全体像・合格ライン・試験科目
- 2ヶ月200時間で45点、宅建業法20点満点を取得して独学勉強法
- オンラインスクールを上手な活用法
本記事で悩みを解決できる根拠
ぼくは、2017年の取引士試験に働きながら約2ヶ月間の勉強期間で、得点45/50点、宅建業法20点満点で1発合格しました。
配点は、権利関係:12/14点、宅建業法:20/20点、法令上の制限:7/8点、税・その他:6/8点、合計:45/50点でした。
そこで、短期間で効率的かつ成果の出る勉強法や、働きながらできる勉強スケジュールの立て方、ぼく自身が特に注意したポイントなどをお伝えします。
宅建試験の全体像・合格ライン・試験科目
宅建に合格するための第一歩として、まずは宅建試験の全体像を把握しておきましょう。敵を知らないと攻略するハードルが上がってしまいますからね。
宅建の試験科目は4科目・合計50問・試験時間2時間
宅建の試験科目は4科目で、配点は以下の通りです。
- 権利関係(民法、借地借家法など)−14問
- 宅建業法−20問
- 法令上の制限−8問
- 税・その他−8問
宅建業法は20問と全体の4割を占めますが、権利関係に比べ難易度が下がるため、満点を狙える科目です。
実際に、ぼくも宅建業法は20点満点を取得できました。
合格ライン
合格ラインは、毎年変わりますが、2018年度は37点でしたので、37点以上を確実に取れるように準備すべきですね。
年度 | 合額基準点 (一般受験) | 合格率 |
2015年(平成27年) | 31点 | 15.4% |
2016年(平成28年) | 35点 | 15.4% |
2017年(平成29年) | 35点 | 15.6% |
2018年(平成30年) | 37点 | 15.6% |
2019年(令和元年) | 35点 | 17.0% |
2020年(令和2年・10月試験) | 38点 | 17.6% |
2020年(令和2年・12月試験) | 36点 | 13.1% |
2021年(令和3年・10月試験) | 34点 | 17.9% |
2021年(令和3年・12月試験) | ●点 | ー% |
※出典:不動産適正取引推進機構「試験実施概況(過去10年間)」より抜粋
各科目の試験範囲、得点効率(難易度)と優先順位
権利関係
権利関係の出題範囲は、民法、借地借家法、区分所有法及び不動産登記法などです。
民法は勉強範囲がとても広いため最も対策に時間がかかるため、コスパが悪いです。ただ、合格ラインが上がってきているうえ、14/50問で全体の28%と全体に占める割合が宅建業法の次に大きいため、捨てるという選択肢はなかなか取りにくいです。
そのため、最低限過去問に出てきた不動産取引に関する知識に絞り、『原則と例外』、『要件と効果』といった基本部分だけを意識して押さえて、あとはその場で考えるくらいの割り切りが必要な科目といえます。
ぼく自身は、権利関係で9点をコミットとし、13点をターゲットとして対策したところ、12点でした。
宅建業法
宅建業法の出題範囲は、宅地建物取引業法です。報酬に関する制限、宅建業免許、取引士、営業保証金、35条書面、37条書面、クーリングオフなど毎年ほぼ確実に出題される分野があります。
また、20/50問で全体の40%と全体に占める割合が最も大きいです。なので、最優先で対策していきましょう。
ぼく自身は、宅建業法で18点をコミットとし、20点をターゲットとして対策して、20点取得できました。ぼくの勉強法は、かなり宅建業法の科目とマッチングが良かったと感じています。ぼくの勉強法は、後ほどご紹介します。
法令上の制限
法令上の制限の出題範囲は、都市計画法、建築基準法、国土利用計画法、農地法などです。
理解型というよりはどちらかというと暗記型なので、勉強スケジュールの中盤から後半で集中的に対策していくのがオススメです。
法令上の制限は、5点をコミットとし、7点をターゲットとして対策したところ、7点でした。
税・その他
税・その他の出題範囲は、税法、不当景品類及び不当表示防止法、住宅金融支援機構法、地価公示法などです。
法令上の制限と同様、暗記型なので、勉強スケジュールの中盤から後半で集中的に対策していきましょう。
ぼくは対象外でしたが、科目免除を受けている方は、税金関連の3問だけになるようです。
税・その他は、5点をコミットとし、7点をターゲットとして対策したところ、6点でした。
2ヶ月200時間で45点、宅建業法20点満点を取得した独学勉強法
まず、試験勉強に取り組むまえに、合格のために必要な勉強スケジュールを立てましょう。
宅建合格までに必要な勉強時間
宅建の合格に必要な時間は、一般的に約250~350時間と言われています。
前提知識や試験勉強に対する慣れなどによって必要な勉強時間に差が出るかと思います。
勉強スケジュールですが、仮に中間値の300時間を学習目安とする方は、1日2時間であれば150日(5ヶ月)必要となりますね。急な残業や接待などで勉強時間が取れない日を考慮すると約6ヶ月前からスタートする必要があります。
試験日は、毎年10月第3週目の日曜日で、2020年は10月18日(日)の予定ですので、4月中にスタートしたいところです。
1日3時間の勉強時間を確保できるという方は、100日必要となりますので、勉強できない日を考慮しても4ヶ月前の6月中にスタートすべきです。
ちなみにぼくは、オンライン講座の検討もしましたが、スタートが遅すぎて全て講座を消化できそうになかったので、独学で学習すると決め、試験前2ヶ月で最低200時間を確保するスケジュールを立ててスタートしました。
ざっくりですが、平日2〜3時間×20日、土日祝5〜6時間×10日で、月90〜120時間を2ヶ月間といった感じです。
独学の場合の勉強法・勉強時間(2ヶ月200時間で45点、宅建業法20点満点を取得して独学勉強法)
「そもそも国家資格なのに独学で合格できるのか?」ということですが、独学でぜんぜん大丈夫です。ぼくは、独学で45点取れましたので、独学か講座を活用するかは直接合否には関係ないといえます。
独学の場合の勉強法ですが、ポイントは「過去問を徹底的にやる」ということです。
他の資格試験でも共通ですが、過去問が他の受験教材よりも問題としてのクオリティが高いですし、出題傾向が掴めるからです。また、宅建の試験問題は、半数近くが過去問と酷似していて、特に宅建業法は毎年出題されている分野があったりと過去問から出題されています。
そのため、過去問を完璧にすれば、最小限の勉強量で合格できるようになります。
ちなみにぼくは、スタートが2ヶ月前と時間がなかったので、直近8年分に絞りましたが、試験日まで余裕を持って進められる方は、できれば10年分遡りましょう。
◆過去問中心のポイント
- 過去問が問題としてのクオリティが高い
- 出題傾向が掴める
- 試験問題の半数近くが過去問と酷似、特に宅建業法
- 過去問は8年分遡る
とはいえ、初学者がいきなり過去問に取り組んでも前提知識もないため、まずは、テキストを読んで、該当箇所の過去問を解くようにしましょう。
試験科目が4科目あるので、1科目ずつやりましょう。問題を解きながら覚えていくスタイルをオススメします。テキストでインプットしたら、過去問で即アウトプットするのがポイントです。
また、試験科目4科目の勉強順ですが、配点のバランスから以下の順で進めましょう。
◆勉強の順序と勉強時間の配分
- 宅建業法 → 権利関係 → 法令上の制限 → 税・その他
科目 | 優先度 | 300時間の 場合 | 200時間の 場合 |
宅建業法 | 高 | 130時間 | 90時間 |
権利関係 | 中 | 90時間 | 55時間 |
法令上の制限 | 中〜低 | 40時間 | 30時間 |
税・その他 | 低 | 40時間 | 25時間 |
勉強スケジュールの大枠は以下の感じです。
◆勉強スケジュール(大枠)
- テキスト(1科目分)にザっと目を通す(最初から、理解や暗記しようとせず、パラパラとめくっていく程度。全体像を掴むイメージでテーマだけ押さえる)
- 直近年度の該当科目の過去問を解く
- 間違えた問題や曖昧な問題について、解説とテキストで再確認
- 3の間違えた理由や理解していなかった理由を、都度テキストに書き加える
- これを8年分(できれば10年分)やる
- 2~5を全科目繰り返す
- 2〜6を試験までに3周する(3周目は、年度別に全範囲を解く)
- 試験3日前から、4で書き込んでいた箇所、間違えた問題を確認する
過去問を解く場合、体系別で分野ごとに前から順に進めて行く方法と、年度別に進めて行く方法とがありますが、ぼくは年度別で取り組みました。
その方が、全体の中の位置付けを意識しながら取り組むことができるためです。
いつまでに過去問を1周終わらせておくかは、個人のペースにもよりますが、目安としては、トータルの勉強日程のうちの4割を経過するまでに終わらせましょう。
3ヶ月(90日)で計画している方は36日経過時点まで、2ヶ月(60日)で計画している方は24日経過時点までにといった感じです。
正直1周目が1番大変です。ほぼ初見という方や、忘れてるという方がほとんどだと思うので、その都度解説を参照したり、テキストに書き込むことになるからです。
逆に、2周目以降は、正解した問題は細かく確認する必要はなく間違えた問題を重点的に確認すれば良いので、かなり短縮できます。3周目は、さらに過去問の解答と復習はかなりペースアップしますよ。
なので、1周目を早い段階で、遅くとも4割経過時点までに乗り切るように計画立てて進めましょう。
◆オススメするテキストと過去問集
オススメのテキストと過去問集は、『みんなが欲しかった!(著者:滝澤ななみ)』シリーズです。
テキストと過去問の該当するページが明記されているので、解説の引用とテキストでの確認をするには最適で、かなり使いやすかったです。
■テキスト
■過去問集
なお、テキストは、メインで使う用と、辞書的に使う用の2冊を推奨する場合もありますが、ぼくはこのテキスト1冊しか使いませんでした。過去問の解説も、1冊のみでした。時間が無かったのと、合格するためだけなら1冊を使いこなした方が効率が良いからです。
過去問を解く際は、本試験同様、試験問題をプリントアウトして使いましょう。
不動産適正取引推進機構のHPからダウンロードできます。
http://www.retio.or.jp/past/past_ques_ans.html
ちなみに、ぼくは通勤時間に過去問を解いて、帰宅後にテキストと解説で確認するというルーティンで進めていました。過去問を解くだけならスキマ時間でもできますし、テキストや解説での確認はまとまった時間の方が進めやすかったからです。
1日うちのどの時間に過去問を解いて、テキストと解説で確認するかは、皆さんの時間の使い方次第になりますが、なるべくルーティンにした方が、何やろうとか悩まずに済むのでオススメです。
このように、過去問演習を使ってインプットとアウトプットを繰り返していくことで、試験の出題傾向が掴め出題のポイントが分かるようになってきます。
当日見たことのない問題が出るかもしれませんが、そういう問題はみんなが難しいと感じる問題なので潔く捨てるという判断も必要です。それより、過去問と類似の問題が出題された場合に確実に正解できるようにしておく方が重要です。
試験当日までに、過去問を3周、95%以上は解けるようにしておきたいところです。
繰り返しになりますが、宅建に合格するためには、過去問集とテキスト、2冊のみで十分です。手を広げすぎないように注意しましょう。
オンラインスクールを上手な活用法
上記で、独学勉強法をご紹介してきましたが、とはいっても、テスト勉強や独学に苦手意識がある方や、ペースメーカーが欲しいという方、1回で最短で合格したい方は、オンライン講座を受講して講師の指示に100%従って進めるという方法もあると思います。
無駄にオリジナリティを出さずに、予備校のカリキュラムと講師を信じて、ひたすら言われた通りに取り組むのが、最短で合格できる勉強方法です。宅建試験のオンライン講座を選ぶ際は、合格実績とコスパの比較で選びましょう。
ぼくも以下の2つを最後まで検討していました。オンライン講座選びの参考にしていただければと思います。
フォーサイトの「バリューセット2 2020年試験対策(基礎+過去問講座+直前対策講座)」
フォーサイトの「バリューセット2」は、受講生の合格率が例年70%前後とかなり高いです。全国平均が15〜17%程度なので、4倍〜4.5倍です。この圧倒的な合格実績があるため、不合格者には受講料全額返金制度もあります。
そのため、フォーサイトを受講すると、合格するか、受講料が全額返金されるか、という2択となります。
実績とサポート、両面から1番オススメできるオンライン講座です。
スタディングの「宅建士合格コース」
スタディングの「宅建士合格コース」は、講座費用が業界最安値の18,500円(税別)でコスパは最良です。また、他のオンライン講座と異なり、スマホを使って勉強できるので、通勤時間やお昼休みなど働きながら試験を受ける人にとってはスキマ時間の活用に非常に有効です。
試験対策は、積み上げが重要なので、スマホを使ってどこでも勉強できるのは、大きいメリットですね。
まとめ
本記事のポイントをまとめます。
◆本記事のポイント
- 宅建の試験は4科目
- 宅建業法は満点を狙える
- 独学に必要な教材はテキストと過去問のみ
- 宅建を独学するなら、直近10年分の過去問を3周するのが目安
- 自身の合格に必要な勉強時間と確保できる時間からスケジュールを逆算して計画立てる
試験勉強は中長期に及ぶので、体調が良くなかったり、疲れていたり、どうしてもやる気が起きなかったりすることもあると思います。
集中できないのに勉強してても頭に入らないので、そんな時は、その日は潔く勉強するのを諦めてリフレッシュしましょう。
また、サラリーマンの方は、本業があるのでなかなか時間が作れないという方もいるかと思います。そんな時は、以下を参考にしていただけると幸いです。
本記事を参考に宅建試験にチャレンジし、合格者が出てくれたらうれしいです。
本記事を最後までお読みいただきありがとうございました。