ほとんどの保険が必要ないってホント?民間保険の役割、民間保険と社会保険の違いを押さえて、無駄な保険料を節約!~お金持ちへのSTEP・守る編

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こんにちは、keijinhoです。

  • 保険料がもったいないし節約したいけど、未加入だと不安でしかない
  • 社会保険って何?社会保険はどんなリスクをカバーできるの?結局必要な民間保険ってどれ?
  • もうすでに民間保険に加入しちゃってるけど解約すべき?

本記事では、上記の疑問に答えていきます。お金持ちになるための3STEP・保険編です。

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Contents

◆本記事の内容

  1. 保険の役割を説明! ~保険は将来の不安に備えるためのもの!?ではない!!
  2. 日本は皆保険で、社会保障が厚い!民間保険と社会保険の違い!
  3. 不要な保険は損切りすべき!メタボ保険料を回避する!

お金持ちになるためのお金を守る手段として、いろいろなものがありますが、ここでは保険を見ていきたいと思います。

まず、日本における1世帯あたり生命保険の払込金額ですが、生命保険文化センターが実施した「生命保険に関する全国実態調査」によると、1年間に38.2万円支払っているようです。なので、もし、30歳で結婚して60歳まで払い続けるとかになると、30年払い続けるので約1,200万円になります。1,200万円って結構大きいですよね。

で、リスクヘッジは重要だから保険料が大きくなっても仕方ないよね、って思っていたら大損します。なかには社会保険でカバーされているのにダブルで民間保険に入っていたり、家計へのリスクが大きくない部分に保険をかけていたりと、保険料を無駄にしている場合があるからです。

そこで、保険の役割、社会保険を理解して、無駄な保険に入らず掛け金を節約にまわしていくことについて書いていきたいと思います。

保険の役割を説明! ~保険は将来の不安に備えるためのもの!?ではない!!

保険の役割

まず、保険の役割ですが、リスクへの備えがない場合に、低確率・高損失で起こるリスクに備えておくものです。

表にするとこんな感じです。

 低確率高確率
損失・小貯蓄で備える貯蓄で備える
損失・大保険で備える回避する

①家庭を支える大黒柱が急死した
②自動車事故で相手を死亡させてしまった
③天ぷら火災やたばこの不始末等で火事を起こした
④がんと診断された

例えば、上記①ですが、亡くなった方に莫大な遺産があったり、残された家族が働きに出たりすることで生活が成り立つならいいですが、遺産はなくしかも残された家族が小さくて働けない場合などは、残された家族は生活していくことが困難になりますね。

そして、40歳男性が死亡する率は0.1%(1,000人に1人)と低確率ですが、仮に年収が600万円とした場合、40~65歳までに得られた総額1.5億円を得られないことになり、残された家族にとって損失はかなり大きいのかなって思います。

家庭を支える大黒柱の死亡は、残された家族にとってはリスクなので、保険で備えるということになりますね。

一方、④の場合、30歳男性が40歳になるまでにがんになる確率は、0.6%なので、これも低確率ですが、がんの治療費はというと、約6割のケースで50〜100万円で済んでいるようです。

公的健康保険で自己負担割合はほとんどの人が3割ですし、高額ながん治療や投薬には、高額療養費制度が適用されます。また、傷病手当金がもらえる方は、治療入院中の生活費のサポートも受けられます。

なので、ある程度まとまった貯金があれば、生活が破綻するほどの大きな損失にはならないので、がん保険は不要ということになります。その分を貯蓄に回した方がいいですね。

そのため、保険が必要かどうかは、家計の状況に合わせて、低確率だけど損失が大きいリスクに対して対策が備わっているかどうかという観点から、数字で客観的に判断する必要があります。がんの治療費が100万円の場合、貯蓄が100万円以上あるならば、急な支出にも生活は成り立つので、問題なさそうですよね。

がんになった人のニュースをみて不安になったり、家族や友人など身近な人のリスクに直面して慌てたり、感情的なものから保険への加入を検討する方も多いと思いますが、上記のような感じなので、感情で保険に加入するのは絶対に避けるべきです。もし、加入してしまっていたら、本当にその保証は必要なのかを改めて検討すべきだといえますよ。

日本は皆保険で、社会保障が厚い!必要な民間保険の数は実はかなり少ないです!

リスク要因、社会保険と民間保険の対比

そうは言っても、リスクは他にもあるでしょ?いくら低確率で小さい損失といってもいざっていうときに無保障はちょっと、、
という不安をお持ちの方はたくさんいると思います。当然ですよね。

ただ、大抵の場合、日本は国民皆保険の国なので、以下のリスク要因については社会保険で最低限の保障を受けることができたりします。なので、民間保険を検討する前に、自身がどのくらいの社会保障を受けられるのかを知ることが先で、社会保障と貯蓄で十分なら、民間保険を重複して備える必要性は低いです。逆に、社会保険で備えができない部分や現在カバーできていない部分について、民間保険で個別に保障を加えるというのが基本的な考え方になります。

リスク要因とそれに対応する社会保険・民間保険の種類は、ざっくり以下のような感じです。

リスク要因社会保険民間保険
病気・ケガ(がん)
の治療費
公的医療保険民間医療保険  
病気・ケガで働けなくなった
際の生活費
障害年金就業不能保険
老後 老齢年金養老保険
個人年金保険※
死亡/高度障害遺族年金死亡保障・掛捨型
死亡保障・貯蓄型
収入保障保険
介護公的介護保険民間介護保険
失業雇用保険
出産出産手当
労働災害労災保険
自動車事故自動車保険
火災火災保険
地震地震保険
学資(子供の教育費)学資保険
その他その他

※ iDeCo(個人型確定拠出年金)、つみたてNISA(少額投資非課税制度)

社会保険の詳細は、別記事でご紹介しますね。

結局必要な民間保険ってどれ?必要な民間保険3つ

で、結局どの民間保険が必要なの?っていうと、以下の3つです。

確率は低いけど、現実に起きてしまうと貯蓄では賄えず損失が大きいものを、保険で賄うというイメージですね。

①家庭を支える大黒柱が急死した
→ 残された家族は露頭に迷う →遺族年金を踏まえて、死亡保険でカバー

②自動車事故で相手を死亡させてしまった
→ 多額の賠償金の支払いが必要 →自動車保険でカバー

③天ぷら火災やたばこの不始末等で火事を起こした 
→ 自宅消失、周囲への賠償金の支払いが必要 →火災保険でカバー

④がんと診断された
→治療費と治療中の生活費 →公的健康保険+貯蓄の切り崩し

①の場合、上述しましたが、40歳男性が死亡する率は0.1%(1,000人に1人)と低確率ですが、仮に年収が600万円とした場合、40~65歳までに得られた総額1.5億円を得られないことになり、残された家族にとって損失はかなり大きいのかなって思います。
※「簡易生命表(令和元年)」・厚生労働省

また、②の場合、自動車で死亡事故を起こす確率は0.004%と低確率ですが、誰も自動車事故による賠償金の支払いをあらかじめ準備している人なんかいないでしょうし、死亡させてしまったら1億円以上の賠償金が必要になる場合もあり、加害者側も大きな損失を被ります。
※「令和元年 交通事故発生状況」・警察庁交通局

さらに、③の場合、住宅火災の確率は0.035%と低確率ですが、持ち家という数千万円単位の資産が無くなりますし、そもそも生活の拠点が無くなる、隣家に延焼していたら数千万円~数億円単位の賠償責任を負うなど、大きな損失を被るかと思います。
※「消防統計(令和元年)」・総務省消防庁

一方、④の場合、30歳男性が40歳になるまでにがんになる確率は、0.6%なので、これも低確率ですが、がんの治療費はというと、公的健康保険で自己負担割合はほとんどの人が3割になったり、高額ながん治療や投薬には、高額療養費制度が適用され、また、傷病手当金が受けられたりします。なので、ある程度まとまった貯金があれば、生活が破綻するほどの大きな損失にはならないかなと思います。

必要な民間保険3つ

 確率起きた場合の損失額考慮すべき要因
死亡0.1%数千万~数億円年齢、年収、残された家族
自動車事故0.035%数千万~数億円損害賠償額
火災0.004%数千万~数億円住宅価格、損害賠償額

不要な民間保険 ~保険の仕組み

上記3つ以外は、不要かと思います。

ここで、ちょっと保険の仕組みですが、ざっくり以下の感じです。

  • 大勢の人からお金を集める
  • 少数(低確率)の不運な人に保険金を渡す
  • 差額が保険会社の利益

保険は、ギャンブルみたいなもので、胴元が勝つようにできています。保険会社のサラリーマンが高収入なのも、保険会社が儲かるためそれを還元しているからですね。

もちろん、非常に低確率でギャンブルに勝つ可能性(=不運が起こる可能性)はありますが、そもそも自分に不幸が起きる確率は非常に低く、ほとんどの人が保険会社を設けさせるだけで保険料を無駄にしているということになります。

なので、保険の基本スタンスは「民間保険にはできるだけ入らない」、「必要な保険は3つ」、「3つ以外は、貯蓄の状況や年齢に応じて必要があるかFPに個別相談する」かなと思います。

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不要な保険は損切りすべき!メタボ保険料を回避する!

もうすでに民間保険に加入しちゃってるけど解約すべき?

この記事を読んでくれている方の目的は、お金持ちになるために節約してお金を守ることだと思います。

これまで払ってきた保険料が無駄になって勿体ないよね、っていうのもわかりますが、これから起きる確率が低い出来事に保険金を払い続ける方がさらに勿体ないですので、損切りすることも必要だと思います。

ただ、現在貯蓄が全く無いよ、って方は、万一不運が起こった際には生活が困難になるかと思いますので、ある程度の貯蓄が貯まるまでは継続しておき、目標金額が貯まったら保険を解約することも検討すべきです。

例えば、毎月3万円・年間36万円を貯蓄に廻し、約3年後の100万円貯まる頃に保険を解約するとかですね。仮に1年間に1世帯当たり平均の38.2万円の保険料を払っていた場合には、翌年以降はほぼ倍の金額を貯蓄に回せるようになりますよ。

まとめ

本記事のポイントをまとめます。

  • 民間保険にはできるだけ入らない ~まずは社会保険で賄えるかを知る
  • 必要な民間保険は3つ
  • 3つ以外は、貯蓄の状況や年齢に応じて必要があるかFPに個別相談する

「民間保険にはできるだけ入らない」のが世界のスタンダードですし、特に日本は皆保険で社会保障が厚いです。なので、保険料を節約し、貯蓄に回して、一緒にお金持ちに近づいていきましょう。

普通の社会人が経済的に自由に生きていくためには法則がある~お金持ちになるための3STEP

本記事を最後までお読みいただきありがとうございました。